料金を払わない顧客を大切にするヤマト運輸

料金を払わない顧客を大切にするヤマト運輸

宅配便大手ヤマト運輸は、株式会社日経リサーチによる「ブランド戦略サーベイ」の2013年版レポートで企業ブランド調査総合第二位を獲得しました。
ヤマトのブランド戦略は、創業当時から受け継がれている理念に象徴されています。それは、料金を払ってくれる送り主だけではなく荷物の受け取り主を大切にする仕事を心がける、という考え方です。

 

 

ヤマト運輸ができる以前は、個人で荷物を送るというのは大仕事でした。

 

 

今のように家にまで荷物を集荷しに来てくれたり届けてくれたりというサービスなど存在せず、荷物を送りたい人は列車で運んでもらうためにわざわざ荷物を抱えて駅まで運ぶ必要がありましたし、受け取る人も荷札を頼りに自分で駅まで受け取りに行かなければいけませんでした。

 

 

荷物の扱いもい現在とは比べ物にならないほど乱暴で、紛失や破損は日常茶飯事、損害が出ても補償などはなく泣き寝入りが当たり前だったのです。
ヤマト運輸は、そんな旧来の荷物運搬とは一線を画すサービスを提供するために、安全で確実、さらに利用者にやさしい「宅急便」というブランドを掲げました。この宅急便は今までの鉄道輸送に比べて格段に便利なサービスで、荷物をわざわざ自宅まで届けてくれるという画期的な内容で瞬く間に評判になりました。

 

 

荷物を受け取る人は、料金を払っていないが顧客である。そんな当たり前の考えは、ヤマト運輸が運送業界に持ち込んだ考え方です。受け取る人が喜ぶサービスを提供することで、次回荷物を送る時にヤマトを選択してくれる。常に顧客の立場や事情を考慮したサービスを提供することがヤマト運輸のブランド価値を高め、今日における宅配便の地位を築き上げました。